彼=浮気【完】
「そういえば、先生はなんて?」
「OKもらえたよ!これでギリギリまで通える!」
「よかった!体調悪かったらいってね?」
「わかった!…さっそくで悪いけど…ちょっとトイレいくね!」
「つわり…?」
「うん!でも、大丈夫!じゃ、待っててね!」
私は笑顔でその場を離れた。
静歩から少し離れたところで駆け出した。
トイレの個室へと入り、吐き出す。
「うっ……はぁ…はぁ…!!」
思ったよりキツイな…。
でも、きっともうすぐ良くなる。
今だけの我慢。
隠し通すためにも、頑張らなきゃ。
コンコン
「ニコ?大丈夫?」
「うん、大丈夫!もう出るから!」
健康に育ってね。
待ってるよ。
微笑みながらお腹を撫でた。
個室の鍵を開け、外に出る。
「甘いもの食べ過ぎたかなぁ?」
笑っていう私。
「……無理しないで。ね?」
「…今はキツイけど、もうすぐ良くなるって!」
「無理だけはしないで?」
「えへへ、わかった!」
「じゃ、お店出よっか?」
「うん、そうしよ!」