泣くな。って君が言うから
幼なじみ
私には幼なじみが2人いる。
私が3歳からの付き合いだ。

2つ上の一也
かーくんはクールで不思議ちゃん。
あまり笑わない。

1つ上の太一
太一はいつも明るくて面白い。
自由人。

父の友人の子供。
血は繋がっていないらしいが兄弟。
母親が出て行ったそうで
幾らか支払うから夕飯を食べさせてほしい。
と頼まれたそう。

当時、私は3歳だったから詳しい経緯なんて知らないし
兄弟が増えたみたいで嬉しかった事くらいしか覚えていない。

あまり話さない、かーくんが
私に行った言葉は鮮明に覚えている。

「羽が、羽が生えてるんやね」

と一瞬、笑った。


意味不明だ。

全く分からない。


それを言われた5歳の私は
怖っ!!と言って逃げたと思う…

怖いでしょう。
いきなり羽が生えてるなんて。

羽…生えてへんしっ!!
< 3 / 18 >

この作品をシェア

pagetop