泣くな。って君が言うから
そうこうしてる間に
私も中学生になった。

私、1年生
太一、2年生
かーくん、3年生

やった!学校でも会える。
わくわくしていた。

学校での2人は
いつも友達に囲まれてモテていた。
特にかーくん。
隠れ、かーくんファンが多くてビックリした。

かと言う私も人生最初の
モテ期キターーー!!状態。

もっと2人に近づきたくて
一緒にいたくて
私もザ・不良の仲間入りをした。

髪を染め、ピアスを開け、メイクをし
タバコを覚え…

そんな姿で朝、登校中
二人乗りした原付バイクとすれ違った。

あっ、かーくんや。

私は手を振ってタバコに火をつけた。

すると戻ってくるバイク。

血相変えてかーくんが何か言ってる。
マフラーの音が五月蝿くて聞こえない。

私の目の前で飛び降りたかーくんは
思いっきりビンタしてきた。

「何でお前までそんな格好!!」

何で怒るん?
私はただ昔みたいに3人で過ごす時間を取り戻したかっただけやのに…

「ママに心配かけんなよ…やめろよ…」

は?

私の心配じゃないんや。
母が悲しむからなんや。

反発したくなった。

「ほっといてや。私の自由やろ」

その日から、また
微妙な距離感ができた。

太一も同じ事を言った。

太一とも微妙な距離感のままになった。


話しかけようとしてくる2人を
完全に無視し続けた。

何をそんなに腹が立ったのか分からないが
イライラしていた。
< 6 / 18 >

この作品をシェア

pagetop