好きになっちゃった。
俺の彼女の中川理央(ナカガワリオ)は
今日から俺の勤務する高校で教師を
している。
理央とは教師なりたての頃に
合コンで知り合い付き合い始めた。
歳も職業も同じで話も合い、
なによりルックスと性格が良い。
きっと生徒からも人気だろう。
ほんのり茶色いストレートヘアに
たまに香る香水もとてもいい。
「理央は何年生の担任なの?」
鏡の前でネクタイをしめながら
朝ご飯を作る理央に話しかける。
「わたしは2年生!
海ちゃんは3年生でしょ?」
「うん。俺さ、大丈夫かな?」
「大丈夫でしょ!
わたしも去年3年生だったしさ。
わかんないことあったら教えてあげるよ。」
「お願いしますね、先輩。」
とわざとらしく言うと
「任せなさい♪」
自信満々で返してくる理央。
「でもさ、俺ら学校では他人だよな?」
「うん、そのほうがいいと思うよ。
色々面倒臭いし!」
そう言って理央は食卓テーブルに
朝ご飯を準備した。