愛されたい、だけなのに~先生、どうしたらいい?~【2】
学校に着くと、もうほとんどの生徒が下校した後みたいで、静まり返っていた。
そういえば、学校に来てとは言われたけど…私はどこに向かえばいいの?
下駄箱で立ち止まって悩んでいると、背後から名前を呼ぶ大きな声が聞こえた。
「マナー!!!」
「!?」
振り返ると同時に、抱きつかれた。
「マナ!良かった!!」
「蘭!?」
抱きついてきたのは、蘭。
「圭吾から事情聞いて、昨日からずっと心配してたの!!でも、元気そうで安心した!!」
笑顔でそう話す、蘭。
「…心配かけてごめん。あと、柳先生とー…」
そんな蘭の姿に、なぜか涙が出そうになる。
「しっ!ダメだよ、ここじゃ!!こっち、こっち!」
そう言うと蘭に引っ張られ、どこかに連れて行かれる。