愛されたい、だけなのに~先生、どうしたらいい?~【2】
公園の水飲み場で顔を冷やし、さっきまで座っていたベンチに座った。
なんか、一気に疲れが出てきた感じー…
結局、柳先生から電話はない。
まだ、帰ってないのかな?
それとも、本当にー…
「はぁ…」
溜め息をつくと、少しの間だけ目を閉じた。
そして、数分が経った頃ー…
「!」
パタパタと、足音が近づいてくる。
蘭かな?
閉じていた目を開け、足音のする方向を見た。
「…え?」
足音をたて、こちらに向かってきたのはー…
「櫻井…」
息を切らして走ってきた、柳先生だった。