愛されたい、だけなのに~先生、どうしたらいい?~【2】
「マナ、ずっと下向いてるからだよ。大丈夫?」
「ごめん…」
ちょうど道の駅があり、車を止めてもらった。
外のベンチに座り、酔いが治まるのを待ってもらっている。
「櫻井、大丈夫?」
ペットボトルの水を渡してくれたのは、榊原だ。
「ありがと…さっきよりは…」
「少し横になったら?俺、膝貸すよ?」
「は!?何言ってんの!?変態!!」
「あ!?横になった方が少しは楽になるだろうって思っていったんだよ」
「ダメに決まってんじゃん!!って…そういえば、圭吾は?」
辺りを見渡しても、姿が見えない。
「あっちに滝があるから見てくるって。蘭、行って来れば?一人だし、チャンスじゃん」
「行ってくる!!マナのことよろしく」
そういうと、蘭は走って行ってしまった。
すご…
唖然とその後ろ姿を見送った。