嘘だけの2年間
10月はゆうくんとチューしてからは、毎日と言っていいほどチューした時を思い出して一人でニヤニヤしてた。
そんな時に、ゆうくんから驚きのメールが。
ー俺、今月末で夜やめる!
ーえ?!そうなの??仕事は??
ーちょうど、札幌駅で飲食店オープンするんやけど、その店長になるわ!
ーそっか!応援する!
やったー!ゆうくん夜辞めるんだー!
普通の女の子だったら彼氏が黒服って嫌かもしれないけれど、私は付き合う前から黒服のゆうくんって認識だったし、夜の仕事はそこら辺の接客業よりも厳しくて大変だから、立派な仕事だよなって思ってた。
友達に、彼氏が夜やってるの嫌じゃないのー?って聞かれても時間帯がズレてるのだけ嫌かなーってくらいだった。
『きいてきいてー!ゆうくん、夜やめるんだってー!』
『ふーん。どうせ、女の人と問題にでもなったんでしょー』
『ちがうしーーー』
友達に話してもそんな潮対応。