全然タイプじゃないし!
おまけ
時系列は本編最終話後
春人のジム通いの日に、ひょっこりついてきた花音。
「おお!そうか!こういうところに野良マッチョが生息してたのね!」
自分はジムなんか行ったことなかったから、すっかり失念していた。
眼福、眼福~とうきうきと眺めていたら横から殺人光線が飛んできたので、あわてて視線を本日のスケジュール表に戻す。
すると、ちょうどいい時間にヨガの教室があった。
スタジオがマシンの横に配されててガラス張りだから、ちらちらと見るくらいはできそうだグヒヒと、邪な気持で始めたけれど、インストラクターの人が感じは良いし楽しいし明るいしで、すっかり夢中になってしまった。
ふいにマシンの方を見れば、すげええええ視線でこちらを見ている春人と目が合った。怖い。
なんだろうか。野良マッチョの観察なんかやってないよううう。
教室が終わったので、休憩中で水分を補給している春人の元へ行く。
「楽しかった?」
と先ほどの目からビームはすっかり鳴りを潜めて、常のへらへらとした笑顔で聞かれるので、見間違いだったかなあと思いながら花音もにこりとする。
「うん!楽しかった!!インストラクターの人も面白い人でさ」
「ふーん。花音て体柔らかいんだね」
「うん。ってか見てたの?」
「すごいポーズができるんだなあと思って」
「ああ、まあ、寝る前にストレッチする程度だけど……」
「今日泊まっていくでしょ?」
突然話が変わったので、顔を上げれば。
……猛禽類視線で口だけ笑ってる!!!何かを察して花音はあわてた。
「ああああ、あのね、もう今は若くないんだからあんまり」
「今は?」
「……」
「今は……か」
「春人……?」
「あ、あのマシンやるの忘れてた!じゃああとでね」
そう言って春人はいつもの鉄壁な笑顔を残し、親指を立てながら溶鉱炉へ……と思考を遠くに飛ばす花音であった。
春人のジム通いの日に、ひょっこりついてきた花音。
「おお!そうか!こういうところに野良マッチョが生息してたのね!」
自分はジムなんか行ったことなかったから、すっかり失念していた。
眼福、眼福~とうきうきと眺めていたら横から殺人光線が飛んできたので、あわてて視線を本日のスケジュール表に戻す。
すると、ちょうどいい時間にヨガの教室があった。
スタジオがマシンの横に配されててガラス張りだから、ちらちらと見るくらいはできそうだグヒヒと、邪な気持で始めたけれど、インストラクターの人が感じは良いし楽しいし明るいしで、すっかり夢中になってしまった。
ふいにマシンの方を見れば、すげええええ視線でこちらを見ている春人と目が合った。怖い。
なんだろうか。野良マッチョの観察なんかやってないよううう。
教室が終わったので、休憩中で水分を補給している春人の元へ行く。
「楽しかった?」
と先ほどの目からビームはすっかり鳴りを潜めて、常のへらへらとした笑顔で聞かれるので、見間違いだったかなあと思いながら花音もにこりとする。
「うん!楽しかった!!インストラクターの人も面白い人でさ」
「ふーん。花音て体柔らかいんだね」
「うん。ってか見てたの?」
「すごいポーズができるんだなあと思って」
「ああ、まあ、寝る前にストレッチする程度だけど……」
「今日泊まっていくでしょ?」
突然話が変わったので、顔を上げれば。
……猛禽類視線で口だけ笑ってる!!!何かを察して花音はあわてた。
「ああああ、あのね、もう今は若くないんだからあんまり」
「今は?」
「……」
「今は……か」
「春人……?」
「あ、あのマシンやるの忘れてた!じゃああとでね」
そう言って春人はいつもの鉄壁な笑顔を残し、親指を立てながら溶鉱炉へ……と思考を遠くに飛ばす花音であった。