キミだけの、その声で。 ~君とあたしの恋の唄~
プロローグ
『恋って楽しいもの?』
そう聞かれたら、あたしは
なんと答えるのだろう。
たぶん、
『涙が出るほど悲しくて
つらいものだよ』
でも必ず、そう答えたあとに
こう付け加えると思う。
『でもね、好きが届いたら
ほんとうに幸せで仕方ないんだよ』
この広い世界の中でキミと
出会って、恋をして。
それは、あたしにとって
ーー他のどんなものとも比べものに
ならないくらい、大切な宝物です。