キミだけの、その声で。 ~君とあたしの恋の唄~





「寒いよ~」


「俺があっためてあげるね」




あたしの横をイチャイチャしながら、通り過ぎて行くカップル。




なんですか、そのクサイセリフ。


そんなイチャイチャカップルに、冷ややかな視線を存分に向けてあげながら、

あたしは、少し先に見えてきたスーパーに駆け込んだ。









「ふぅ。 やっと買えた……」



あまりにも混んでいるスーパーを振り返りながら、ため息をつく。


混みすぎだよ……



みんな、クリスマスに向けて買い物をしているのか、ものすごく混んでいて。

尋常じゃないスーパーの混み方に疲れたあたしは、息をついた。




< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop