チューリップの花言葉を君に。
玄関を開けると美莉亜とママを
ぽかぽかと暖かい風邪が包む
「暖かいね」
「美莉亜、春が一番好き!」
春は暖かくて、花がたくさん咲いている
「美莉亜は花が好きだもんね。」
微笑むママ
ママはいつも美莉亜の一番の理解者
考えてることもわかるんだって。
ママは本当にすごい。
料理が上手で、お裁縫が得意なママ。
ほんとに完璧だと思う。
パパも料理が上手。
前にパパのご飯を食べたけど
ママのご飯と同じくらい美味しい。
でもパパはちょっとおっちょこちょい
そんなパパとママが美莉亜は大好き。
「美莉亜ももう小学3年生だね。」
そう、美莉亜は4月から3年生。
「そうだよ!もうお姉ちゃんだー」
「そんなこと言ってもこのネックレスはあげないよ~?」
クスクスと笑うママ。
うぅ…バレてたんだ…。
ママがいつも着けている
ピンクのお花の飾りのついたネックレス
ママの大切なネックレス
「美莉亜がはたちになったらね」
「わーいっ!」
はたちが楽しみだなー。
思いもしなかった
このネックレスをはたちになるよりも
もっと先に貰うことになるなんて。
それも
渡してくれるのが
ママじゃないなんて。
その時ママは渡せる状態でもないなんて