【短】180度のラブバトルⅤ -味覚編-
「えっ?外って……」


困惑する友達に曖昧に笑って、私はクッキーの入った袋を持って教室を出た。


数分歩いて、近くの空き教室に入る。


「食べちゃおっかな、コレ……」


袋をプラプラさせながら、そんなセリフが口から現れた。


プレゼントしたい相手が食べられないんだったら、自分で食べちゃった方がいいよね?


決して渡す気が無いワケじゃないわよ!?渡せない理由は向こうにあるんだから!!


「もう食べちゃおっと。いただきまーーす」


いつまでも悩んでても仕方ないので、袋を縛っていたリボンを解いて中身を1つ手に取った。
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