散る頃に咲く花~藤堂平助~

そうか、俺、斬られたのか。

頭が、凄く冷静だった。

「平助、しっかりしろ!」

遠くから新八っつぁん達の声が聞こえる。

意識がはっきりしない。

その分痛みもない。

馬鹿だな、俺。

新選組を裏切ったから、自業自得なんだ。
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