ツカマル
ダメ男ダメ女
あぁ、もう。分かっているのに。
それなのに結局そうしてしまう私は馬鹿だ。愚かだ。
それも分かってる。
あぁ、そうだ。分かっているのだ。
分かっていながらそれでも私はそうしてしまう、どうしようもないダメ女なのだ。
だが、どうしろと言うのだ?
あんな目をされて、拒めと?
無理。無理に決まっているだろう。
―――だってもう私は捕まっている。
「みぃーな」
彼が呼ぶ。
私を。
甘い甘い、その声で。
「ねぇ、お金貸して?」
穏やかに優しく微笑む。
甘いマスク。
甘い声。
彼は、とんでもなく甘い甘い・・・甘ったれだ。
それなのに結局そうしてしまう私は馬鹿だ。愚かだ。
それも分かってる。
あぁ、そうだ。分かっているのだ。
分かっていながらそれでも私はそうしてしまう、どうしようもないダメ女なのだ。
だが、どうしろと言うのだ?
あんな目をされて、拒めと?
無理。無理に決まっているだろう。
―――だってもう私は捕まっている。
「みぃーな」
彼が呼ぶ。
私を。
甘い甘い、その声で。
「ねぇ、お金貸して?」
穏やかに優しく微笑む。
甘いマスク。
甘い声。
彼は、とんでもなく甘い甘い・・・甘ったれだ。
< 1 / 6 >