MIRROR-ЯOЯЯIM
というわけで…。

私と都樹、二人での同居生活が始まってしまった。

「じゃあ、行くね。」
「ちょっと待ってろっての。」

しかも、どこに行くときも二人。こうやって二人で登校するのも、

「あのさ…。」
「ん?」
「都樹って、恋人っていうのをちょっと勘違いしてない?」
「どういう意味だ?」
「普通、ここまで一緒にはいないもんなんだけど…。」
「この方が分かりやすいだろ? それに…。」

そう言いながら、都樹は私の髪を撫でた。

「こういうこともやりやすいし。」
「ちょっ…。」

でも、不思議と不快な気分にはならなかった。むしろ、少しドキドキしていた。

「顔赤いぞ?」

しかも、いとも簡単に見抜かれてしまう。

「べ、別にそんなことないじゃん!」
「ま、顔が赤かろうが何だろうがどうでもいいんだがな。」
「だったら言わないでよ、もう…。」

学校に着き、教室に入る。

「ん?」

私は、教室に見慣れない人を見つけた。
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