MIRROR-ЯOЯЯIM
「都樹。」
「あ?」
「あんな人…このクラスにいたっけ?」
私が指さす方には、メガネをかけてひたすらパソコンをいじっている男子がいた。
「瓦部か?」
「瓦部?」
「ああ。瓦部貝人(カワラベ・カイト)。このクラスじゃ一番地味な奴で、いつもパソコンばっかいじってる変わり者。成績だけは断トツなんだけどな。」
「成績トップなの?」
「なんでも、入学してから一度も、学年トップから落ちたことがないからな。」
「天才じゃん…。」
「でも、アイツ人と話すのすごい苦手だからな。事務連絡以外じゃほとんど話さない。」
「へえ…。」
案の定、私の元々の世界にも瓦部はいた。
だけどその瓦部は、超がつくバカ。入学してから一度も、学年最下位から上がったことがない。
でも人と話すのは好きみたいで、友達もかなり多い。
やっぱり、ここは鏡の中なんだ。私は改めて実感した。
「キーン、コーン、カーン、コーン。」
チャイムが鳴り、私は急いで席に着いた。
「すみません、遅れました…。」
それと同時に、教室に癒紀が入って来た。
「あ、癒紀。今日もまた遅刻?」
「うん、またやらかしちゃった…。」
笑いながら私の後ろの席に座る癒紀。いつからか、私と癒紀は親友に近づいていたのだった。
「あ?」
「あんな人…このクラスにいたっけ?」
私が指さす方には、メガネをかけてひたすらパソコンをいじっている男子がいた。
「瓦部か?」
「瓦部?」
「ああ。瓦部貝人(カワラベ・カイト)。このクラスじゃ一番地味な奴で、いつもパソコンばっかいじってる変わり者。成績だけは断トツなんだけどな。」
「成績トップなの?」
「なんでも、入学してから一度も、学年トップから落ちたことがないからな。」
「天才じゃん…。」
「でも、アイツ人と話すのすごい苦手だからな。事務連絡以外じゃほとんど話さない。」
「へえ…。」
案の定、私の元々の世界にも瓦部はいた。
だけどその瓦部は、超がつくバカ。入学してから一度も、学年最下位から上がったことがない。
でも人と話すのは好きみたいで、友達もかなり多い。
やっぱり、ここは鏡の中なんだ。私は改めて実感した。
「キーン、コーン、カーン、コーン。」
チャイムが鳴り、私は急いで席に着いた。
「すみません、遅れました…。」
それと同時に、教室に癒紀が入って来た。
「あ、癒紀。今日もまた遅刻?」
「うん、またやらかしちゃった…。」
笑いながら私の後ろの席に座る癒紀。いつからか、私と癒紀は親友に近づいていたのだった。