MIRROR-ЯOЯЯIM
Я∃H\MIH
「さっきのって…俺とコイツの関係か?」
「うん。」
「コイツ、俺の彼女。」

そんなこと、言っちゃいけないって! 私は都樹に言おうとしたが、やっぱり私は自分の身がカワイイのだろうか、行動に移せなかった。

「…そっか。モテてるんだね、押上くんって。」

こんなことを言われても、癒紀は笑顔だった。そんな癒紀が…少しだけ、痛々しく見えた。

「…あ、ちょっとトイレ行ってくるね。」

癒紀がその場を離れる。

…私は、行ってあげるべきなんじゃないのか?

「…ゴメン、私もトイレ行ってくるね。」
「お、おう…。」

私は癒紀の後を追って、トイレに行った。

癒紀は、流し台の所で下を向いて立っていた。だが私が来ると、私の顔を見た。

「あ、理奈ちゃん…。」

目線がそらされる。そりゃそうだ。私と目を会わせたくなくなる理由もよく分かる。

「…あのさ、癒紀…。」
「別にいいよ。」
「…え?」
「私、何となく予想がついてたから。」
「…。」
「二人のこと、応援してるから。」

癒紀が無理をしているのは、私には痛いほど分かった。

そして、それから癒紀と一度も話さないまま、事態は別の局面を迎えることとなった…。
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