ＭＩＲＲＯＲ－ЯＯЯЯＩＭ

翌日から、私と都樹の関係は元通りになった。

「ねえ、結局押上との関係ってどうなったの？」
「あ、えっと…元に戻ったよ。」
「あ～もう、私も理奈みたいに彼氏欲しい～。」

皆と話すことも増えた。

でも、一つだけ、私の心から離れないものがあった…。

「ヘイ、理奈、おはようネ！」

自分の中の自分を知らないままに、ハイテンションにふるまっているミシェルちゃんだ。

「あ、おはよ～！」
「おはよう。」
「お、さては何か理奈、いいことあったネ？」
「あ…うん、そうなの。」
「実はね…。」
「ちょっ、勝手にしゃべらないで！」

こんな感じで、表面では和気あいあいと話している。

でも、裏側の傷はまだ癒えない。

癒紀のことも、ミハイルのことも…。

ミシェルちゃんのことは、クラスのみんなも知っている。先生が事前に言っていたのだ。

だから、何も悩むことはないはず。現に、周りの子達は全然悩んでいない。

なのに…どうして？

ミハイルに真相を確かめたい、と思ったが、ミシェルちゃんがミハイルになるタイミングなんて分からない。

また、一人だった。