ＭＩＲＲＯＲ－ЯＯЯЯＩＭ
恐る恐る目を開けると、そこにいたのは…。

「オオカミ男の暴走は怖いネ…。」

ミシェルちゃんだった。

ミシェルちゃんは乗り物として使っていたお掃除ロボットで、都樹の爪を防いでいた。

「ミシェルちゃん！」
「あの河童の子にもらった最新式の機械で、理奈ちゃんの場所が分かったんだネ。それに…。」
「それに？」
「私の二重人格も、調整できるようになったネ！」
「えっ！？」

瓦部…私の世界でバカな分、こっちではとんでもない頭脳の持ち主になってたんだっけ…。

「見ててネ！」

ミシェルちゃんはお掃除ロボットを持っていない方の手で、つけていた腕時計に手を当てた。するとミシェルちゃんの体が一瞬光り、そしてミハイルへと変わった。

「こういうこと。」
「ミハイル…。」
「呼び方、ちょっとややこしくなっちゃうけどね！」

ミハイルはお掃除ロボットで爪をはじき返し、そしてそのままそれに乗ると上へと浮かび上がった。

「勝負だよ、都樹！」

すると、都樹はベランダから跳躍し、ミハイルのお掃除ロボットの上に乗った。

あの狭いリングで、二人が戦うことになったのだった。

私のせいだ…と思ったら、都樹に怒られそうな気がした。
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