MIRROR-ЯOЯЯIM
こうするしか、都樹を止める方法はなかった。
「グオゥ…?」
「お願い…もう、元に戻って…。」
都樹の肩を、私の涙が濡らした。
「私…都樹のこと、嫌いになりたくないの…。都樹にはずっと、私の理想の人でいてほしいの…。」
「グル…。」
「だから…だからっ…!」
都樹に斬られるかもしれない、なんてことはもう思ってすらいなかった。いや、もう斬られているから関係ないと思っただけなのかもしれない。
コツン、と、私の頭に何かが当たった。
「痛っ…。」
顔を上げると…。
「いつまで抱きついてんだ、理奈?」
耳も牙も無くなり、元に戻った都樹がいた。
「都樹…?」
「全く…逃げろって言ったのに、無理しやがってよ…。」
「な、何で…?」
「何でって…俺、時間たったら普通に戻るから。」
「…心配させないでよ、バカぁ!」
私は涙を都樹にこすりつけた。
「やれやれ、恋叶わず、か…。」
ミハイルが起き上がり、残念そうに笑みを浮かべて言った。
その時だった。
「さて、もうそろそろいい頃かしら?」
「誰…?」
声のする方を見ると、家の屋根の上に…私がいた。
「グオゥ…?」
「お願い…もう、元に戻って…。」
都樹の肩を、私の涙が濡らした。
「私…都樹のこと、嫌いになりたくないの…。都樹にはずっと、私の理想の人でいてほしいの…。」
「グル…。」
「だから…だからっ…!」
都樹に斬られるかもしれない、なんてことはもう思ってすらいなかった。いや、もう斬られているから関係ないと思っただけなのかもしれない。
コツン、と、私の頭に何かが当たった。
「痛っ…。」
顔を上げると…。
「いつまで抱きついてんだ、理奈?」
耳も牙も無くなり、元に戻った都樹がいた。
「都樹…?」
「全く…逃げろって言ったのに、無理しやがってよ…。」
「な、何で…?」
「何でって…俺、時間たったら普通に戻るから。」
「…心配させないでよ、バカぁ!」
私は涙を都樹にこすりつけた。
「やれやれ、恋叶わず、か…。」
ミハイルが起き上がり、残念そうに笑みを浮かべて言った。
その時だった。
「さて、もうそろそろいい頃かしら?」
「誰…?」
声のする方を見ると、家の屋根の上に…私がいた。