MIRROR-ЯOЯЯIM
戻ってくる意識をたどり目を開けると、私は部屋で寝ていた。

「あれ…?」

私は、部屋に違和感を感じていた。

「あっ…!」

小さく悲鳴を上げてしまった。

私の部屋が…元の向きに戻っている。つまり、鏡映しだったあの世界の部屋じゃなく、私のいつもの部屋だった。

「夢…だったのかな…?」

頭がボーっとしたまま、ふらふらと部屋を出る。時計を見ると、午前八時。

「やっぱり夢…だったんだ…。」

ほっとしたような、寂しいような…。

「…って、遅刻じゃん!」

私は急いで服を着替え、カバンを持ち、朝食も食べずに家を飛び出した。

「キーン、コーン、カーン、コーン…。」

チャイムと同時に、教室に滑り込む。

「起立。」

先生が入ってくる。皆、体を強張らせている。どうやら、先生は厳しいらしい。つまり、本来の先生だ。

席が変わっていた。席替えをした覚えなんてなかったのに。

そして、ホームルームは特に何もなく終了した。

「おい、理奈。」

後ろから誰かが呼んでいる。振り向くと、そこには…。
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