だってloveって苦手だもん…。
思わず顔面がカアッ…と赤面して何も言えないまま俯いてその場を去ろうとしたらいきなり長い脚がダンッ………と壁に踏みつけられ私の行く手を阻止したのにさすがにぷつりときれた。
「大人をからかうのやめて下さい。」
「だったら……今にも泣きそうな悲しい表情で笑えっていうの!!やめてくんない!
笑えないんだけど……。」
睨みつけた私に冷たくさらりといい放った。
「何があったかはわからないけど…。」
「……ご、ごめんなさい…。」
彼に言われて自分の状態に気づき震えながら深々と謝罪した。
それだけ言うのが精一杯で振り切るように頭をあげてにこりと精一杯笑顔を作った。