だってloveって苦手だもん…。
授業が終わる知らせにざわついた教室は次第に少なくなっていった。
教材を纏めてひとまず教壇を離れ扉を開けようとした時いきなり私の前を遮る長い脚。
懐かしすぎるシチュエーションにおもむろにゆっくりと足先からその先をみると眼鏡越しから覗く見覚えのある瞳にギョッとした。
「なんで…カメラやめたの?」
相変わらずの不躾な質問に動揺せずにはいられなかったけど強きでかえした。
「……別にやめたわけじゃないよ…。
ただ今は…距離をおいただけ……。」