初恋から2番目の初恋
アンカーの俺は春川に話しかけに行った。
「がんばってね」
春川が俺だけにむけて言葉を、応援をしてくれた。
おーーっしゃ、やる気でた!
がんばろ。
ぜってぇ1位になってやる。
――――ぱあああんっ!
死にもの狂いで走った。
やっぱりどの団もアンカーだけあって早かった。
1位の陸上部のやつはまじでやばかったけどこっちだってサッカー部だし負けるわけにはいかないし!
すげぇがんばった。
1位でゴールできたときはすげぇびっくりしたけどすげぇ嬉しかった。
みんなにもみくちゃにされながらも春川もほうをみるとこっちを見ながら笑っていた。
嬉しくてついピースをすると少し目をまるくして笑ってピースをしてくれた。
うれしかった。
1位になってほんとによかったと思えた。
でもまだ一種目だし、俺は団対抗リレーにも出るし種目はまだまだ残ってる。
こっからたくさん春川にかっこいいところみせよう。
「…かっこいいって言わせてやる。」
俺は無意識に小さくつぶやいていた。