むかしむかしの恋心
どのくらい経ったでしょうか。
気がつくと涙はおさまっていたので、改めてレンは空色の手紙を見つめました。
そして空に向かって呟きました。
「何度も言うよ、僕は君に救われたんだ。
そして幸せだったのは僕のほうだ。
サラと過ごした日々は僕の宝物。
永遠に忘れないよ。
…もうサラ以上に誰かを好きになれるわけがない。
でも、いつまでも君に迷惑をかけられないから
僕は先に進むよ。
頑張るから見守っていて。
…愛してるよ、サラ。」
レンの目からこぼれた最後の一粒は
静かに空へとおちていきました。
ーおしまいー