むかしむかしの恋心


レンの話を聞いて、サラは助けてあげたいと思いました。


こんな気持ちになったのは初めてでした。




「黒は不吉な色なんかじゃないわ

素敵な色よ

空が黒くならないと星は輝けないもの

なくてはならない存在なのよ」



「…ありがとう…

そんなこと言ってくれるのは君だけだよ」



「サラ」


「え?」



「私は君じゃないわ

ちゃんとサラっていう名前があるの

あなたにレンていう名前があるようにね」




「そうだよね…

ありがとう、サラ。」





そのあと二人は森の冒険をしました。



誰かと一緒に冒険したことがなかったサラにとって隣にレンがいることは新鮮でした。





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