甘々ボイスのお隣さん!【完】


「あぁ…これサンキュー」




ヨウカンを持ちながら家のドアノブに手をかけた。





「待って!」





「…なに?」





「また…来てよ!あたし、今日話せて楽しかった!」



なんでだろう。


なんであたし、こんな必死に素直に話してるの?



気になるって、こんなに必死になるものなの?





「…いやだ」





「…そっか…ごめんね」




やばい。


泣きそうだよ…




あたしは蓮にバレないように後ろを向いて、リビングに向かった。





「…お前がくればいい。じゃぁな」




バタン。



< 114 / 437 >

この作品をシェア

pagetop