甘々ボイスのお隣さん!【完】
渡辺ばぁちゃんのお茶碗と自分達の使った皿を洗う。
『男と飯食うだけで緊張するなんて…彼氏いたことねぇだろ?』
確かにその通り。
高校2年生になってから、翔と秋月さんを見ると胸が痛くなることもあった。
今思えば、翔が隣にいることが当たり前で…
あたしに彼氏がいない。
翔に彼女がいない。
それで普通だったけど、それは間違ってた。
翔にだって彼女ができて普通なんだって、やっと気づいた。
翔は確かに好きだけど、恋愛の好きじゃないと思う。
秋月さんと翔がうまくいけばいいなって、今なら願える。