甘々ボイスのお隣さん!【完】


そいつはサラダを持ってきた。




今まで近所の奴から物をもらったことなんてなかった。




なんでサラダのおすそ分けとか、俺んちに持ってくるわけ?




家が隣なだけで、他人だろ?




俺は黒髪女を玄関から追い出して、小さな声で『ありがとな』と言った。




多分聞こえてねぇけど、少しだけ心が温まった気がした。

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