甘々ボイスのお隣さん!【完】
2章 ふたつの恋!?
真後ろのアイツ!?
七月上旬。
この地方はまだ涼しい季節。
「ねぇ夏帆、いいの?」
放課後の教室から出ようとした時、隣を歩いていた美希が、聞いてきた。
「なにが?」
「…翔のこと…」
翔。
この名前を呼ばなくなってから、もう1ヶ月も経つんだなぁ…
「うん!翔が秋月さんと本当に付き合ってるって知ってから、気にならなくなってさ!それに…」
「それに?」