フウセンカズラ
「優菜、今種もってる?」
卵焼きを食べながら聞くなな。
ななはあの種のことを知っている。
どんなときに植えるのかも。

「うんあるよー?」
バックからビンを取り出し
ななにみせる。

「放課後一緒に植えない?」
きらきらした目で
のぞき込むように聞いてくる。

「何かいいことあったの?」
種を植えるなら
何かいいことがあったはず。

「iPhoneカバーだよ!
初めての∞おそろじゃん?」
ななが嬉しそうに言う。

「なるほど、いいよ!」
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