フウセンカズラ
窓を開けて席に座る。
新鮮な空気を吸いながら
ビンの行方を考えてみた。

誰かに拾われた?
誰かに捨てられた?
んー…‥‥。

「あ!」
あ…?廊下に目をやると
あの人がいた。
相変わらずの優しい笑顔。
手には私のビン。

「あー!!!」
自分でもびっくりするくらい
大きな声がでた。
ごまかすようにビンを指さす。

「やっぱり君のだったんだね
この種?可愛いね
この前ぶつかったとき
俺の足下に落ちてたから
もしかしたらっておもって‥」
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