やっぱりあなたの事が好き
やっぱりあなたの事が好き
Ⅰ
冬のある日――…
仕事を終えた私は、高校からの友達の莉子(りこ)と、ご飯を食べに行く約束をしていた。
待ち合わせ場所である、駅前のショッピングビルに向かっていると
「おっねぇさーん!」
後ろから男の人に声を掛けられる。
はぁ……、またか。
私は、街の中心に近い所に住んでいる。
そして、そのショッピングビルの辺りは若い人達が多い。
帰る時、いつもこの道を通らなきゃいけない私は、こんな風によく声を掛けられる。
自分で言うのもなんだけど、正直、スタイルはいい方だと思う。
ただ細いだけじゃなく、くびれもちゃんとあり、それにそこそこ胸もあって、女性らしい体型をしている。
そう、スタイル“だけ”はいいの。
だから、期待して、こんな風に声を掛けてくるのだろうけど……
振り返れば
「あっ、ごめん。間違ったわ……」
いつも“しまった!”って嫌そうな顔をされる。
そう言われる度に
“何を間違ってん!”
って、毎回、言いたくなるんだけどね。
仕事を終えた私は、高校からの友達の莉子(りこ)と、ご飯を食べに行く約束をしていた。
待ち合わせ場所である、駅前のショッピングビルに向かっていると
「おっねぇさーん!」
後ろから男の人に声を掛けられる。
はぁ……、またか。
私は、街の中心に近い所に住んでいる。
そして、そのショッピングビルの辺りは若い人達が多い。
帰る時、いつもこの道を通らなきゃいけない私は、こんな風によく声を掛けられる。
自分で言うのもなんだけど、正直、スタイルはいい方だと思う。
ただ細いだけじゃなく、くびれもちゃんとあり、それにそこそこ胸もあって、女性らしい体型をしている。
そう、スタイル“だけ”はいいの。
だから、期待して、こんな風に声を掛けてくるのだろうけど……
振り返れば
「あっ、ごめん。間違ったわ……」
いつも“しまった!”って嫌そうな顔をされる。
そう言われる度に
“何を間違ってん!”
って、毎回、言いたくなるんだけどね。
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