やっぱりあなたの事が好き
私、まだ間宮の事、好き?

ないないない、絶対ないわ!

間宮なんて、嫌い

あの日以来、私はそう思っていたのだから。

だから、今も好きなわけない……


そんな事を考えていたら


「なぁ、美穂ちゃん。ホンマによかったん?」


賢太が私の事をじっと見ていた。


「えっ?何が?」

「何が?って……。光司がしつこく誘ってたし。それに、今もボーっとしてるし、一緒にご飯食べるの嫌じゃなかったかなぁ、って思って。ホンマ、ごめんなぁ」


賢太は両手をパンッと合わせて謝る。


「だから、賢太が謝る事ちゃうって!さっきから、謝りすぎやし。まぁ、間宮が、しつこかったんはホンマやけど、でも大丈夫やで?それと、ボーっとしてたんは、ちょっと飲み過ぎたからかも」


そう言いながら、私は賢太に笑顔を向ける。


「それならいいけど。っていうか、美穂ちゃん、やっぱり笑ってた方がええわ!」

「えっ?」

「うん、笑ってた方が可愛いで」


えっ?

えぇぇっ!!!!


「いやいやいやっ!!私、可愛くないし!賢太、何言ってんの!?」


私が、可愛い?

ありえへんって!!


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