やっぱりあなたの事が好き
Ⅲ
店の外に出ると、入口付近に間宮がしゃがんで、髪をくしゃくしゃっとしていた。
「そんな所に居たら風邪引くで」
私が声を掛けると間宮は振り返り、すごく驚いていた。
そして、持っているタバコから灰が落ちそうになっている。
「あっ、灰落ちる!」
「えっ?あっ、あぁ……」
間宮は持っている携帯灰皿でタバコの火を消し
「どうしたん?」
私から視線を逸らし、そう聞いてきた。
『どうしたん?』って聞かれても……
「なかなか帰って来ぉへんし……。今日、寒いねんから、風邪引くで?」
外は寒いから呼びに来たんやけど。
っていうか……
私、なんでこんなに間宮の事を心配してるんやろう?
“好きだった人”
間宮に対する気持ちは、過去の気持ち。
だけど、間宮が莉子の事を気に入ったかも、って思った時は胸が痛かった。
間宮に“ブス”って言われた時、他の人に言われるのよりも、ショックだった。
って事は……
私、今も間宮の事が好き?
そう思った瞬間、私の心はすごい早さで動きはじめる。
だけど、私はドキドキしているのを隠しながら、黙って地面を見つめて何も答えない間宮に
「なぁ戻ろ?」
普通に声を掛ける。
「そんな所に居たら風邪引くで」
私が声を掛けると間宮は振り返り、すごく驚いていた。
そして、持っているタバコから灰が落ちそうになっている。
「あっ、灰落ちる!」
「えっ?あっ、あぁ……」
間宮は持っている携帯灰皿でタバコの火を消し
「どうしたん?」
私から視線を逸らし、そう聞いてきた。
『どうしたん?』って聞かれても……
「なかなか帰って来ぉへんし……。今日、寒いねんから、風邪引くで?」
外は寒いから呼びに来たんやけど。
っていうか……
私、なんでこんなに間宮の事を心配してるんやろう?
“好きだった人”
間宮に対する気持ちは、過去の気持ち。
だけど、間宮が莉子の事を気に入ったかも、って思った時は胸が痛かった。
間宮に“ブス”って言われた時、他の人に言われるのよりも、ショックだった。
って事は……
私、今も間宮の事が好き?
そう思った瞬間、私の心はすごい早さで動きはじめる。
だけど、私はドキドキしているのを隠しながら、黙って地面を見つめて何も答えない間宮に
「なぁ戻ろ?」
普通に声を掛ける。