やっぱりあなたの事が好き
「冷たっ!めっちゃ身体冷えたな……。寒いのにごめんな」


そう言うと、間宮はさらに抱きしめる腕を強める。


「大丈夫やで?」


だって、間宮の腕の中は

とても、とても、温かかったから……


私は間宮の温かい腕の中で

夢みたい……

そう思っていた。


だって

私が誰かと……

しかも好きだった相手と付き合えるなんて、思っていなかったから。


間宮は、私を抱きしめている腕を緩め


「寒いし、中に戻ろっか」

「うん」


私達は手を繋ぎ、店に戻った。





間宮の大きな手

この手をずっと……

ずっと、繋いでいたい


この幸せ

ずっと、続くといいな――…



【End】


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