やっぱりあなたの事が好き
「あっ!間宮ぁ?久しぶりやん!」


よかった……

俺の事、覚えていてくれた。


それに、避けんと、ちゃんと話してくれた。


中学を卒業して以来、俺は大村と会う事はなかった。

そして、久しぶりに会った大村は、ほんのり化粧をしている。

中学の時以来だから、大村の化粧をした姿なんか見たことない。

そんな大村を見て


綺麗になったな……


俺はそう思った。

そして、綺麗になった大村を見て、俺の心臓のスピードは早くなっていく。


「なぁお前さぁ、今から帰るんけ?」

「ううん。今から、友達とご飯食べに行くけど、何?」


せっかく久しぶりに会えたんや。

もう少し……

大村と一緒に居たいな……


そう思った俺は


「俺も友達とご飯食べに行こうとしててんけどな。久しぶりに会ったんやからさぁ、一緒にご飯食べに行かへん?」


駄目元で誘ってみた。

勝手に決めて、賢太には悪いと思ったけど、この再会を無駄にしたくない。


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