やっぱりあなたの事が好き
今日は週末という事もあり、店内はすごく賑わっていた。


そして俺は、莉子ちゃんの隣に座る。

本当は、大村の隣に座りたい。

だけど、久しぶりに会って何を話せばいいかわからないし、緊張する。

それに、また避けられたら……

そう思うと、大村の隣に座るのが怖かった。


お酒も入り、いい感じになってきた俺達は、いろんな話をして盛り上がっていた。

莉子ちゃんは飲食店で働いている。

そして、今日は休みだったから、大村とご飯を食べに行く事になっていたらしい。


「今日、急にごめんな?ホンマは大村と二人でご飯行く予定やったやろ?」

「うん、でも大丈夫やで?だって、光司も賢太も喋ってて楽しいもん」

「ならよかった」


そんなたわいのない話を莉子ちゃんとしていた。

するとまた、大村の楽しそうな声が聞こえてくる。

今日、偶然会って、俺と話していた時の大村は、そんな楽しそうな声で話さなかった。

なのに、賢太とはすごく楽しそうに話している。

俺はすごく悔しかった。

しかも


「笑ってた方が可愛いで」


賢太のそんな言葉が聞こえてきた。


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