やっぱりあなたの事が好き
一人、昔の事を思い出していると


「なぁお前さぁ、今から帰るんけ?」

「ううん。今から、友達とご飯食べに行くけど、何?」


と答えながら、私は少し嫌な予感がした。


「なぁ、友達って可愛い?」


やっぱり……

ナンパをしていたくらいだから、そうなるよね。


「可愛かったら何なん?」


間宮の言いたい事はなんとなくわかったけど、わからないフリをして聞く。


「俺も友達とご飯食べに行こうとしててんけどな。久しぶりに会ったんやからさぁ、一緒にご飯食べに行かへん?」


間宮は私の質問には答えず、そんな事を言った。


何が“久しぶりに会ったんやから”やねんっ!

その前に、今、“友達って可愛い?”って聞いてたやん!!

可愛いかどうかは答えてないけど、私の友達目当てやんか!


私は、そう言いたいのを抑え


「友達に聞いてみなわからんわ」


冷たくそう言った。

だけど、莉子は最近彼氏と別れて


「出会いが欲しいー!コンパ行きたーい!!」


それが口癖になっていた。

だから、この話をすればノッてきそうなんやけど……


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