クロスストーリー
「…スイマセンでした。
ここがどこやらわからず1人きりだったもので…。」
打たれた頭を擦りながら弁解するも今の格好では弁解にならない。
とりあえずこんな状況となっても相手が思いのほか冷静だった事にカミヤは感謝した。
「それで…キミの名前は?」
被っていたローブを取ると声の主は自分より年上のようだがそう離れている訳ではないように見えた。
体を覆うローブよりも純度の高い漆黒の長い髪、男とも女とも取れる中性的な顔立ちに真っ白な肌。
美しく、一見すると脆そうにも見えるのに不思議な雰囲気を漂わせている。
「あ…カミヤ…です。
誰もいなかったんで空き家かと思ってました…スイマセン。」
「カミヤ…そう、それで…キミはこれからどうしたいんだ?
一応ここは私の私有地なのだけど。」
「え、とー…まだ何も考えて無いですね。」
カミヤにとって行くあてがない、というか今いる場所さえ解らないこの状況では目の前にいるこの人が唯一の希望である。
しかもこの世界が自分の考えている通りなら、多少の迷惑は覚悟しても地理くらいは教えてもらわないと話にならないのだ。
「へぇ…。」
ランプの主はしばらく考えると再びカミヤの目を見て
「助けてあげてもいいけど…一つ質問をいいかな?」
ここがどこやらわからず1人きりだったもので…。」
打たれた頭を擦りながら弁解するも今の格好では弁解にならない。
とりあえずこんな状況となっても相手が思いのほか冷静だった事にカミヤは感謝した。
「それで…キミの名前は?」
被っていたローブを取ると声の主は自分より年上のようだがそう離れている訳ではないように見えた。
体を覆うローブよりも純度の高い漆黒の長い髪、男とも女とも取れる中性的な顔立ちに真っ白な肌。
美しく、一見すると脆そうにも見えるのに不思議な雰囲気を漂わせている。
「あ…カミヤ…です。
誰もいなかったんで空き家かと思ってました…スイマセン。」
「カミヤ…そう、それで…キミはこれからどうしたいんだ?
一応ここは私の私有地なのだけど。」
「え、とー…まだ何も考えて無いですね。」
カミヤにとって行くあてがない、というか今いる場所さえ解らないこの状況では目の前にいるこの人が唯一の希望である。
しかもこの世界が自分の考えている通りなら、多少の迷惑は覚悟しても地理くらいは教えてもらわないと話にならないのだ。
「へぇ…。」
ランプの主はしばらく考えると再びカミヤの目を見て
「助けてあげてもいいけど…一つ質問をいいかな?」