クロスストーリー
「とりあえず人と話すんだから、フード取ったら?」
「………。」
沈黙した男は意を決したようにゆっくり胸の留め金を外すと羽織っていたフードを全て脱いだ。
体を覆っていた布は無くなり、そこに現れたのは自分の知る世界で言う夏用の学生服に似たカッターシャツと黒いロングパンツ。
ワックスなどではなく純粋な髪の癖だけで纏められた無造作な銀色の髪、そしてなにより…
「…お前、“人間”…か?」
「!?」
両肩から生えている漆黒の『ソレ』を見て、カミヤは深く考える事なくその言葉を出した。
「へぇー…訳の分からん世界だとは思ったけどこんな種族までいるのか…もう何が来ても驚かんけど。」
物珍しさで近づくカミヤに、銀髪の男は一瞬表情を強張らせ後ずさりした。
その意味が理解できず、歩みを止めるとカミヤも一瞬表情を強張らせる。
「…なんで初対面の人に対しそんな露骨な態度取るんだよ。」
「…アンタもか」
「は?」
「あんたもそういう目で…いや、いい俺に関わらないでくれ、こっちからは何もする気は無いから。」
そういうと銀髪の男は踵を返し飛び立つために足に力を入れた。
しかし言いたい事だけ言われて訳のわからない状態のカミヤはそれを許さない。
「ちょ…っと待て!!」
「………。」
沈黙した男は意を決したようにゆっくり胸の留め金を外すと羽織っていたフードを全て脱いだ。
体を覆っていた布は無くなり、そこに現れたのは自分の知る世界で言う夏用の学生服に似たカッターシャツと黒いロングパンツ。
ワックスなどではなく純粋な髪の癖だけで纏められた無造作な銀色の髪、そしてなにより…
「…お前、“人間”…か?」
「!?」
両肩から生えている漆黒の『ソレ』を見て、カミヤは深く考える事なくその言葉を出した。
「へぇー…訳の分からん世界だとは思ったけどこんな種族までいるのか…もう何が来ても驚かんけど。」
物珍しさで近づくカミヤに、銀髪の男は一瞬表情を強張らせ後ずさりした。
その意味が理解できず、歩みを止めるとカミヤも一瞬表情を強張らせる。
「…なんで初対面の人に対しそんな露骨な態度取るんだよ。」
「…アンタもか」
「は?」
「あんたもそういう目で…いや、いい俺に関わらないでくれ、こっちからは何もする気は無いから。」
そういうと銀髪の男は踵を返し飛び立つために足に力を入れた。
しかし言いたい事だけ言われて訳のわからない状態のカミヤはそれを許さない。
「ちょ…っと待て!!」