クロスストーリー
突然のこの申し出にラックはまるで時間が止まったかのように固まってしまった。
その様子をユナが不思議そうに見るも反応してくれない事に拗ねたのかテーブルに置かれた腕に歯を立てる。
「Σあ痛だ!!?…ってどうゆうことだよ!!?
俺はあの方の従者だぞ!?」
『あの方』と言うのは当然ながら学園長の事である。
カミヤ自身もラックの過去話を本人から聞かされたいるのだからその事を知っているのだが、それを解っているのかいないのか、カミヤの表情は変わらぬままだった。
「ん?従者は二人に仕えちゃいけないとかあんの?」
「いやありえないだろ!?
この学園であの方がどれだけ危ないのか「無いんだな?」
「へ?」
「じゃ、けってーい。」
あっさりと言い放つもラックは納得しない。
まぁ今までと違い、生徒であるカミヤの従者となればおのずと目立つし自分の正体もバレる可能性も高まるのだから納得するはずもないのだが…。
「~だからあ!!俺は学園長の「俺、特待生だよな?」
「う…。」
「特待生ならお前に絶対権力があるんだよな?」
「悪魔かアンタは…。」