黒天使の堕天理由

「ふーん....してないんだー、へぇ....」

フルフルと震えるカイを見つめ、少し余裕っぽく言う。

床に押さえつけられて、潰れないように綺麗に羽が折りたたんである

白くてふわふわなカイの羽、俺のとは少し小さいけど。

この羽は好きだ 、いつ見ても綺麗だと思う。

「....ぁ....やだ、それ...触らないで…くださ…ぃ…」

無意識のうちにカイの羽に触れていたみたいだ。

こんなに綺麗な羽…アイツら(悪魔)が見たらきっと悪戯するに違いない…

「…お前は…俺のものなのに…」

カイに聞こえないように小さく呟いた。

強く…深く…。

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