【完】私の彼氏は転校生。

――朝。


制服に着替えた私は滝川を待っていた。


――ピーンポーン……。


チャイムの鳴る音がした。たぶん滝川だ。


ドアを開けると、滝川がいた。


「立夏おはよう! ……行く準備、できた?」


「うん、行こ!」


私は鞄を持って、滝川と一緒に学校に向かった。


「あ、そういえばさー、藤野との仲、どう?」


「悠太と? うーん、メールも電話もこないから……元気か心配……。あっ、滝川と舞はどんな感じ?」


「……別れた。昨日」


うん、知ってる。





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