【完】私の彼氏は転校生。
「……で、この国がこの国を支配して……えー……」
歴史の授業中、ずっと滝川の事を考えていた。
……私から告白しちゃおうかな……。でも、そうすると悠太が……。……また喧嘩になるかもしれないな、あの2人。
舞と会うのも気まずくなっちゃうと思うし……。
そう考えていると、前から紙が飛んできた。
飛ばしてきた人は……滝川だった。
紙を開いてみると、
『放課後、ちょっと時間ある?』と書いてある。
私はノートの最後のページを破って、
『うん、大丈夫だよ』とかいて滝川に投げた。
2分後、『じゃあ、屋上のベンチで待ってて』と書かれた紙が飛んできた。
そして、今ちょうど5時間目が終わるチャイムが鳴った。