【完】私の彼氏は転校生。

私は男のパンチを避けながら隙を狙って男の足首に足を引っかけ、見事に男達を倒した。


「――……! くっそぉ……お前覚えてろよ……!!!」


そういって男達は逃げていった。


「……あの……っ! ありがとうございます……! お礼に何かしたいのですが……」


脅されていた男性は私に言った。


「……えっ、お礼なんていらないですよ……。……はぁ……怖かった〜……」


「あなた凄いですね! あんな人達に立ち向かって行くなんて……!」


「いえ……人助けが好きなので……。あっ、私、もう帰らなきゃ……! では、気を付けてくださいねー!」


私は走って駅のホームに向かった。


後ろからは男性の

「――ありがとうございます!!!!!」


という声と、歩いていた町の人からの拍手が聞こえた。





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