【完】私の彼氏は転校生。
数分後、一穂が校長先生を連れてきた。
「……福岡先生!? どうしたんですか!? ……皆さんは先に帰っててください。あとは私達が解決させますので」
そういって私達は多目的室から出ていった。
多目的室のドアの向こうからは、騒ぎ声のような声がした。
――翌日、学校に行くと、福岡先生は教卓の前にはいなくて、代わりに副担任の秋野先生が立っていた。
「はい、皆さんおはようございます! 突然ですが福岡先生は先生を辞めました」
すると、教室がざわつき始めた。
「……それで、今日から新しく入った先生がこのクラスの担任になります。……どうぞ、入って下さい」
教室に入ってきたのは、意外なあの人だった。