【完】私の彼氏は転校生。
すると、健吾は私の肩に腕をまわしてきた。
「みんなごめんね、俺、この子と付き合ってるから……。気持ちだけ受け取るよ!」
健吾はそういって私の膝の後ろを持って、抱き上げた。
「えっ、ちょっ……健吾!? みんなの前で……!!!」
そう。今ここにいる女子は、全校の女子。イコール学校の女子全員に見られてるってこと!……しかも今日は……
バレンタイン……!!
やばい、持ってくるの忘れたし……。
そう考えてると、健吾が頬にキスしてきた。
「「「キャー!!!!」」」
女子達からは、悲鳴のような声が聞こえる。
「そーゆーことだから、ごめんね? ……立夏に、いやがらせ、しないでね?」