【完】私の彼氏は転校生。
「えっ……!? 違います、私達はっ……!」
すると、健吾が手を握ってきた。
「違いますよ、この子は……俺の彼女です」
……『俺の彼女』……!!
「え、そうでしたか!! ごめんなさいっ!」
「いえ、大丈夫ですよ。まだ付き合って1ヶ月くらいですから。……じゃ、いこうか立夏」
その時、健吾が私の頬にキスしてきた。私はタコのように赤くなって、健吾の胸を叩いた。
「〜〜っ!!! ちょっ、健吾っ……!!」
「別にいーじゃん、付き合ってんだし! あっ、アナウンスの人達ありがとうございました〜!」
私達は手を繋いで歩き出した。数秒後、後ろから
「お2人とも、お幸せに〜!!」と女の人がいっているのが聞こえた。